アニメ『カレイドスター』最終回。前回で主人公の話には決着を付けて、今回はステージ上で脇役やレアキャラまですべての思いを収束させてグランドフィナーレ。天使の技、「早朝公演だけのスペシャルな演出」、その後のフィーバーも美しくまとまっていたと思います。さらに未来への展望も広がっていて、良い最終回でした。
レイラさんの取り巻きの二人(シャーロットとジュリー)がステージに乱入したのかどうかが見れなかったことと、メイとロゼッタのエターナルイリュージョンがちょっとがっかりイリュージョンだったのが残念なぐらいで、その他、見たいもの、期待していたものはすべて描かれていて大満足しました。
盛り上がりどころも多かったです。いちばんぐっときたのは、技の最中にそらが他の出演者たちと手をパシパシってやるところ。
さて、さて、さて。
肉弾エンターテイメントな世界での「汗と涙の美少女青春サクセスストーリー」を一年間描ききったスタッフはすごいです。特訓シーンなどはちょっとでも気を抜いて描くと笑える絵になってしまいそうなのに、このアニメは画面に説得力があり引き込まれました。レオンの空気イスがちょっとおもしろかったけど。だから、そこで、同じスタッフで女子プロレスのアニメを作ってほしいのです。49話でレイラさんがそらに宣戦布告するシーンや、引退した選手が復帰して敗れることでけじめをつける展開はプロレス的だったので、プロレスものをやればすごいおもしろいものができると思います。もちろん主役はメイですよ。そらがカレイドスターとしてステージに君臨しつづけ、ロゼッタがメイをすっとばしてステージの精に次代の大物として選ばれてしまって次のまぼろしの大技はロゼッタとジョナサンが演じるのではないかと思われる現在、メイが噛み付かずにカレイドステージに残り続けることはありえないはずです。第50話の天使の技によってメイが思い起こしたのは、幼いころ弟たちにヘッドシザースを仕掛けていた記憶。そこで、カレイドスター最終回のあとメイはステージを降りて新たな戦いの場へと旅立つ決意をするわけですよ。