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ゲーム感想 GBA『ファンタジックチルドレン』

GBAファンタジックチルドレン』。ビックカメラで280円になっていたので購入。開発はインティ・クリエイツ。2005年発売。

原作アニメに沿ったストーリー展開の横スクロールアクションゲーム。跳んで走って段差の淵に掴まったりよろけたりする主人公の動きが『プリンス・オブ・ペルシャ』っぽくて気持ちいいです。でも、『プリンス~』みたいにジャンプの踏み切り位置に補正がかかるような気配りは少なく、イライラする状況が多め。

行く手をさえぎる敵は蟹やハチなど。主人公には攻撃方法が無く、跳んだりくぐったりして避けて通ることしかできない。触れるとダメージ。復帰までの無敵時間が短いのでタイミングが狂うと連続でボコボコにされる。ジャンプ中だとそのまま落下、足場が無ければ即死亡。中盤以降はクリスタルを消費して画面全体の敵を一掃することができるようになるけど蟹をどかすだけのためにわざわざ巨大ロボ(ワンダー)を召還しなければならないなんて屈辱。兵士など、話のわかる敵に触れた場合は戦闘パートに移行。戦闘システムは手札が5枚の限定ジャンケン方式。後出しができるけど考える時間は一瞬。体力や攻撃力などの条件はほぼ対等なので、油断するとザコ相手でもあっさり死ねます。

そんな、死んで覚える系のゲームです。なのにフロアごとのコンティニューが無く、再開はセーブポイントから。下手すると凡ミスひとつで時間にして20分ぐらい戻されます。苦行です。

セーブデータの表示によると4時間弱でクリア。実際はゲームオーバーを繰り返したのでその3倍ぐらいの時間がかかりました。特に最後のセーブポイント以降が辛かったです。ラスボスのデュマとの戦闘パートのあと、ストーリーパートの会話を連打して文字送りし、最後のアクションステージに突入、的確に配置された閻魔を避けきれずあっさり転落死、の繰り返し。50回ぐらい心が折れました。気を抜くと、「デュマが マントの下から 巨大なバズーカを 取り出した! ガチャッ…ズババーーーンッ!」。デュマのバズーカ攻撃で体力ゲージを全て持っていかれるのが楽しくなってきます。

エンディング後はセーブデータが勝手に上書きされ2周目へ。2周目は2時間弱でクリアできました。中断データや記録なんて残さず、気が向いた日に数時間で終わらせる、ファミコン感覚の楽しみ方を推奨しているのかも。

商品紹介ページに「最終条件に応じてエンディングが変化する」と書いてあるので繰り返し遊んでみると、早解きしたからか、アイテムを全て集めたからか、ネット上に情報が見当たらないので条件が不明だけど、3周目にエンディングが変わりました。「ともに 生きて行こう!」と言って終わる、ゲームオリジナルのハッピーエンドでした。通常の、原作アニメ準拠の終わり方が格下のノーマルエンドみたいな印象になってしまったけど、作品展開的にこれでOKなのでしょうか。ゲームのおかげでアニメを再視聴したくなってきました。メディアミックス大成功ですね。