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ゲーム感想 PS2『ギャラクシーエンジェルII 無限回廊の鍵』 (3)

PS2ギャラクシーエンジェルII 無限回廊の鍵』。アプリコット・桜葉のルートとアニス・アジートのルートとカルーアテキーラ・マジョラムのルートをクリア。どれも大すじは共通。「信じて頼ってる」とか、キャラが違うのに同じ内容のことを言うのが不自然だが、エンジェル隊という共通の素質がそうさせるのだろう。第8章が各ヒロインの個別シナリオ。新キャラのロゼルが恋のライバルになる展開。前作の段階で主人公のカズヤとヒロインの関係は愛の力で宇宙を救うまでに進展しているので、それにひびが入る展開は取って付けたようなものでした。

カルーアテキーラ編はさらに一歩踏みこみ、二重人格の両方を好きだというのは二股なのかという問題に言及。アニス編とリコ編は、何でも完璧なロゼルに対して引け目を感じたカズヤが逆走する話。GAは文章が全て会話形式だから主人公の心の声が多く、カズヤは前シリーズのタクトみたいに飄々としていない純情派の主人公なので、いちいち「うわああああ」とか「うふふふふ」とか言う。そんなカズヤが前作以上に各ヒロイン、特にリコに蔑ろにされる展開。カズヤのキモさが極まってキモかわいいと思える領域にまで達していておもしろかったです。

リコはコンテナを素手で持ち上げる。前作の終盤には男性恐怖症を克服しつつあり、特長の無い、ただ黙々と倉庫を整理するだけの地味キャラになるところだったリコだけど、今作で一気に才能が開花。怪力の秘密が明かされ、物事の均衡を見抜く力、バランスディテクション能力の持ち主であることが判明。姉のミルフィーユ・桜葉に匹敵する重要キャラになりました。たぶん後付け設定ではないと思います。これまで地味かわいい路線だったことにも理由ができました。ミルフィーユの強運・凶運と対をなしていて、幼少時代の桜葉姉妹の暮らしに思いを馳せたくなりました。

リコの言動は相変わらずしらじらしいです。ムッツリスケベだと思います。ネットラジオのネタハガキのコーナーでは腹黒キャラの「黒リコ」が定着したけど、ラジオの第1回の段階で「ブラックリコ」と言われていたように、元々そういうキャラでしたよ。

特殊能力が明らかになって怪物化が進む各ヒロインだけど、アニスには特筆すべきことがありませんでした。前作でケルシーとサンタローザに何か因縁があるようだったけど今作では触れられず。メルバのお盆格闘術にも屈していました。そのかわり、インディアンポーカーのイベントがかわいかったです。

リリィ編はロゼルが目立たず、ミント総帥とデパートシップの登場も無意味な、イレギュラーなものでした。親が勝手に決めた婚約者を追い返すお話でした。本編の個別ルートでこれをやってしまうと、別の可能性でのリリィは政略結婚を受けてしまう人なのかという気がかりが。

残るはナノナノルートと、おまけシナリオ。おまけシナリオを開くためには鍵として前作のディスクが必要なようです。押入れの中を探索しなければならなくなりました。ゲームをしまうときに元のパッケージに戻さないことが多くて、中身が一つずつずれているだろうから、捜索は困難を極めるはず。無限回廊の鍵、か。