hl.hatenadiary.jp

日記。アニメ感想とかゲーム感想とか。自分用メモ。フッターにある「日記内の検索」を使うと便利。

ゲーム感想 GBA『でじこミュニケーション』

「にょにょにょにょにょ、ブロッコリーにょ!」。

GBAでじこミュニケーション』。起動時のロゴ画面でGBAがしゃべるのでまずびっくりする。タイトル画面でうさだヒカルの代表曲「100万$スマイル」のメロディーが流れて期待に胸を膨らませられる。

基本的には、ゲーマーズの店長となって商品を仕入れたり店員に仕事を割り振ったりしつつ、期間内の売上の多さを競う経営ゲーム。その合間にでじこたちと会話したり、ミニゲームで遊んだりする。最終的には経営の良し悪しによって得点が出て評価され、アシスタントに選んだキャラクターごとにそれぞれ複数のエンディングがある。

ハイスコアを狙うのはけっこう難しいのでやりがいがある。順調に店舗を大きくしていけば「オタどもの金を巻き上げるにょ」というような気分を味わえるが、もうけの大きいでじこファンタジーを大量入荷して全く売れず大赤字、その後お客が1日1人しかこないというリアルな展開になることもある。

でじこたち店員の話を聞き、客の動向をチェックして、商品を入荷する。即売り切れて棚が空っぽのままだと次の入荷まで損をするし、入荷しすぎて売れ残ると処分セールを開くことになって損をする。読みがぴったり当たるとうれしい。経営シミュレーションを見事に簡略化していると思う。

ミニゲームも、ありがちなものからありがちじゃないものまで種類が多い。

会話も、いつものデジキャラットたちの掛け合いがそのままのノリで楽しめることに加え、「どこでもいっしょ」のように任意に入力した言葉が使われることもあり飽きない。自分の場合、実写版ぴたテンにヒロインとして出演するアントニオいのき、うさださんに今後を心配されるアントニオいのき、うさださんに「幸せなのかしら……」と指摘されるアントニオいのきなど、個人的にはおもしろいやりとりがあった。ちなみに、エロワードを入力すると、やんわりと聞こえなかったことにされる。

原画は渡辺明夫さんなのでかなり良い。曲もおなじみのものが多数つかわれている。音声も「目からビーム!」「うさだって呼ぶな」「にゅ」など、けっこう入っている。もう、かなり楽しい。でじこ好きなら常に携帯すべきゲーム。

ブロッコリースペシャルライブ in 横浜アリーナ」で配布されたスペシャルデータによってブラックゲーマーズモードが出現。データ配布は1500人が利用したらしい。横浜アリーナに来た6人に1人が利用したということか。けっこうすごいかも。

この、ブラックゲーマーズで経営できるモード、本編より濃いかもしれない。ぴよこたちの会話はバカが渦を巻いているような状態でおもしろい。「…………」 「…………」 「…………………………………………」 としか言わない謎ゲマは、新しい笑いの世界を開拓してしまったのではないだろうか。

ぴよこが部下に対して豆を投げつけるという非情なミニゲーム「豆まき鬼さんぴょ」。敵を引き付けてから倒したほうが得点が高まるので熱い。敵が1歩近づくごとに得点が倍になる。手前1マスで倒せば2048点。64匹目までで最高131072点。それ以降は2匹並んでくるので難しい。終盤はスピードが速くなり、生き残ることで精一杯になる。ベストスコアは25万6512点。うまい人ならすべて名古屋打ちで30万点ぐらいいくのではないだろうか。

このゲームの開発が発表されたのは、ぴよこが誕生するよりも前だった。その後、発売未定になって、開発会社を変えて大幅に作り直したらしいけど、開発中止になる前のバージョンも気になる。2001年に発売されたデ・ジ・キャラットDVD第5巻に開発中止版のパッケージやゲーム内の映像がちょっと収録されている。今と全く違う画面だった。でじこぷちこが目からビームでかめはめ波のように押し込みあうミニゲームや、音ゲーっぽい画面などが写っていた。