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統合失調症になって精神病院に入院した

2016年3月、ネットで調べものをして Twitter に書き込みなどをしていたら全く眠気を感じなくなっていました。それが2日間続きました。普段から眠くなったら寝る暮らしをしていたので眠くないなら別に寝なくてもいいかという考えでした。

だんだん、思考が加速していきました。といっても何か難しいことがわかるようになったわけではなく、とりとめもないアイディアが次々と浮かんで、その考えを深める前に新しい思い付きが生まれ、それについての言葉遊び(しりとりやダジャレ)、歌の歌詞など、言葉がとめどなくあふれてきました。

PCを起動してテキストエディタにメモするのですが、タイピングするあいだにもさらに別のことが思い浮かんで多層の入れ子状態になり元の考え事の続きを忘れそうになるし、タイピングは遅いし、誤変換も多くその誤変換がさらに新しい思い付きの種になってしまうしで、最終的にはコピー用紙にマインドマップのような形で記号まじりのメモを取るようになりました。人はなんのために生まれてきたのかとか、死んだらどうなるのとか、そういう類の話です。

思考はさらに加速しました。箇条書きやキーワードをメモするだけのこともできないほど思いがあふれる状態でした。 思い浮かんだことが単語にならず日本語として文字にも言語にすらもできずぽわぽわしている感じになりました。 行きつく先は死だと思いました。

実家暮らしで、親に呼び掛けられると夢から覚めたように思考が戻り行動できるようになる状態でした。そして起き上がれなくなり、親が救急車を呼び、精神科を受診したほうが良いと言われ、予約を取り数日後に精神病院へ。ここらへんのことはほとんど覚えていません。とても楽しい夢を見た記憶がぼんやりあるだけ。宇宙が誕生する夢を見たり、カレーの正しい向きがわからなくて皿をぐるぐる回し続けたりしました。親によると暴れたり固まったりトイレに小便を撒き散らしたり独り言を言ったりアニメの主題歌を歌ったりしたらしいです。忘れてほしいので詳しく聞かないことにしました。

親の運転する車に乗り病院へ行ったときのことは覚えています。太陽が大きくなり圧し潰されるので車で逃げているのだと思いました。病院に着き、歩けないので車いすを持ってきてもらい待合室へ。数日間食事をしていなかったけどそこで久しぶりにパンを食べました。そしてトイレに小便を撒き散らしました。

親と一緒に診察室へ。立ち上がろうとすると足がもつれるので自分が何か異常な状態であることはわかりましたがなぜここにいるのかわかりませんでした。診察の最中は「自分は異常だけど他のみんなも異常でそれをしっかり説明しなくてはいけない」と思っていました。急に立ち上がったところを押さえつけられ意識がなくなり即入院。統合失調症と診断されました。

目を覚ますとベッドに拘束されていました。ナースコールや点滴の器具をいじってしまうのでミトン手袋を付けて手足も縛られました。背中が痒くてもかけずベッドに肩をこすりつけたりアゴ髭のジョリジョリ感を利用して腕をかいたりした記憶があります。

拘束は数日で解かれ、病棟内なら自由に過ごせるようになりました。新聞や本を読んだり他の入院患者としゃべったりする日々。他の病棟と違うのは自傷につながるような刃物やペンや靴紐などの持ち込みが厳しく制限されていることぐらいでしょうか。髭剃りは電動のみ可。服薬はロビーで並んで行い口を開けて確認されます。

自分史上最高に暇でした。伊集院光さんが朝のラジオ番組を4月から始めていたのがありがたかったです。

気分的には普段と変わらず穏やかでした。もちろん薬のおかげでしょうが。筆記用具を使ってもよいという許可が下りたので日記を書いたりしました。このブログが書かれたのも暇で草案がいくつか書けたからです。

2カ月ほどで退院。倒れる前に書いていたメモを残してあるけどほとんど記号で意味は分かりませんでした。でも自分が自分ではない状態の記録だから大切にしたいです。