アニメ『タクティカルロア』、第13話「アウトワード・バウンド」。
冒頭で暦が自論の概要を説明。これについては、カオスが安定を生むのはなんとなくわからなくもないこともないけどデータのわずかな誤差こそがカオスになるんだからカオス状態を自然の中に狙って作るのは技術ではどうにもならないことなのではないか、とおもった。世界全体を完全シミュレートしない限り。神秘的な存在が配置されていたからいいのかも。わからないけどどうでもよく、大げさな長セリフはこのアニメの見どころのひとつなのでした。艦長の自サイト音読タイピングとか、漂介の自分語りとか。
そんな感じですべての陰謀も戦闘の結果も黒幕である暦の策略のうちであることがほのめかされ、その後の暦の行く末は不明。
その他、軸になっていた恋愛要素は一応の決着をつけたうえでハーレムアニメっぽい広がりを残して終わりました。軽く見られていたパスカルメイジが一目置かれる存在になったという筋も通っていました。最後の最後には姉弟の関係性を描いてまとめ。すっきりと終わってしまいました。
Aパートで戦闘の決着をつけ、Bパートで後日談をする構成。きれいにまとまり過ぎて物足りないです。巨大台風に巻き込まれてうわあぁあぁとなって終わるか、全部すっとばして一話まるまる後日談の水着祭りをやるかのどちらかに違いないと思っていました。収束せず、安定したカオス状態を作り出したうえで、続編を見たくて仕方がなくなるような終わり方にしてほしかったのです。