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シムーン

アニメ『シムーン』、最終回。大人になったメンバーたちが、少女時代を昇華させた主役ふたりに思いを馳せる展開。大人になった人たちは、少女時代のことを美しい思い出としたり、ちょっと若気の至りだったとしたり、忘れてきていたりしているっぽい。ふたりがどうなったのかは不明で、前例となったリモネとドミ子の行く末を描くだけに留めていました。

シムーンの技術が他国に渡ると争いが激化してしまうから正当防衛しているという前提が崩れてしまうと世界がヤバイのではないだろうかということが気になっていたんだけど戦争の状況は大きく変わらず。空気の悪かった世界に緑が増えたからいつか平和になるかもしれないという解決の仕方でした。

全話おもしろかったです。各キャラが目線のみで心情を表現していたりして行間を読む楽しさがありました。シリーズ序盤は女子校の部活動みたいな雰囲気でした。後半は状況が変わって主人公たちが反体制になり、盗んだシムーンで走り出しスピードの向こう側を目指すような思春期の暴走族ものになりました。

大人になることを拒否するお話ではなく、大人になるのは仕方無いけど受け入れ方はいろいろあるよね、というお話でした。何か明確に伝えたい一つのことがあったのかどうかはわかりませんでした。群像劇としていろいろなキャラに共感しておけばいいのですかね。考えオチみたいになっていたので考えてみたけど、女子の気持ちは自分には一生わからんね、という結論になりました。

キャラクターのなかではマミーナが好きです。初登場の段階で空回りして、そのあと意外と家庭的な一面を見せたりして、最後もある意味永遠の少女になったわけだし、いちばんおいしい役どころでした。

その他、良かったところを列挙。キャラデザイン。童顔で、下唇が厚くて、ドールみたいでかわいかった。メカデザイン。メインマシンの形がアンモナイト状で画期的。各機のパーツに違いがあったりしておもしろい。衣装デザイン。私服では全員が腋の下を露出、制服では片方の腋を出す、腋アニメでした。声優。特殊な設定に、舞台っぽい演技がはまっていました。