そういえば、プレスリリースに載っていた「ライバルは少子化を利用して人間を犬の思うがままに操ろうと企む、もっと超セレブな白金族!」という設定は何処へ。
第9話「てつのしんポチを助ける」
徹之進が近所の夫婦の離婚の危機を救うお話。徹之進の舎弟であるポチの飼い主は女優の彩。彩の夫は家庭を顧みない男だった。夫婦喧嘩は犬も食わないというけれど、徹之進は噛み付く。犬に説教をされて夫は改心。
夫婦が空港で再開するクライマックス。運ぶのに便利というだけの理由で夫はサルに変えられた状態。ふたりが駆け寄るシーンでのやりとりは「彩!」「サル?」「彩!」「サル?」。感動を台無しにしてどうしようもないギャグで落とす形でした。
徹之進にはセレブナイトの正体がばれるとサルになってしまうという掟があるんだけど、サルへの変化は呪いの類いではなくて、セト様の魔法による罰みたいなものなのですね。掟を破ってサルに変えられてもセト様に謝れば許してもらえそうです。
あと今回、彩さんのシャワーシーンがありました。犬用ではなく人間向けのサービスシーンは珍しい。
第10話「てつのしんアキバに行く」
家出したメイドをルミが連れ戻すお話。犬山家のメイドのハナがドジを苦にして家出、流れ着いた先はアキバ。そこではハナのドジっぷりが評価され、ドジっ娘メイド喫茶のムーブメントが起こる。そんな、秋葉原を題材にしたどうしようもないエピソード、と見せかけて人情味にあふれた感動的なお話でした。ドジでも一生懸命ならいいじゃない、という。
舞台となった秋葉原はヒルズとは違い愛着を感じる描かれ方になっていました。アキバの人たちは本物を見抜く目があるとか。セレブに対する皮肉めいているんだけど遠吠えです。
勘違いした徹之進が「ご主人様と呼んで」と言い、ショコラちゃんに嫌われるオチ。ショコラちゃんがヒロインっぽい活躍。このアニメは自分にとって、特に好きなキャラが居ないのに楽しめているレアなアニメなのだけど、ショコラちゃんだけはかわいいです。犬だけど。
第11話「てつのしん接待する」
見逃しました。徹之進が米国大手IT企業の社長ヨル・ゲイツ氏を接待したらしいです。
第12話「てつのしんお花見する」
各地の花見の名所が黒市グループに占有されてしまったけど、ヒルズの庭園にある枯れた桜でもいいじゃないかとルミが提案するお話。華やかなだけが花ではなく枯れていても桜は桜だ、と。風流にセレブ批判。
ルミが出会った不思議な青年は桜の木の精霊だったかもしれないという余韻を残して終わり。精霊と見せかけてただの通行人でしたというどうしようもないオチが付くに違いないと信じていたので直球には驚きました。
第13話「てつのしん鬼コーチになる」
セレブナイトの正体がショコラちゃんに知られるお話。
麗華とルミのテニス対決。セレブナイトに変身してルミのコーチを引き受ける徹之進。3分間しか変身できない制約は、徹之進とポチが交互に変身することで解決。二匹の入れ代わりの繰り返しがしつこくておもしろかったです。この方法が問題ないなんて、変身ヒーローものとしては葛藤が無くなり話を広げづらくなったような気もするけど。
ショコラちゃんとおやつを一緒に食べる約束を破った徹之進はショコラちゃんに土下座。その土下座の姿勢が似ているという理由でショコラちゃんがセレブナイトの正体に気付くなんてすばらしい展開。飼い主がプライドをかけた対決をしているそばでの素早い土下座には経済の真理を見ました。
「だれかのためにがんばる一生懸命な人は好きなの」
わけを聞かずに秘密を守るショコラちゃんのかわいらしさ。一気にショコラちゃんがヒロインの座に踊り出ました。
エンドカードもショコラでした。