OVA『魔女っ娘つくねちゃん』第一巻。アニメ専門店では見かけなかったのでソフマップで購入。主題歌CD付きで2980円。本編の収録時間は短いけど繰り返しの視聴に耐えるおもしろさ。ヴァレリアンよりリーズナブルで戦闘力も高い。全六巻を購入すると抽選で監督お手製の「つく粘土」がもらえるらしい。つくねちゃんの粘土をつくねたということかー。
桜井監督ファンなら第二話「つくねちゃん対宇宙人」は必見。準レギュラーキャラの市長さんが初登場、宇宙人の退治を依頼されたつくねちゃんの活躍が描かれるエピソード。後半ではつくねちゃんがUFOと戦闘。短い尺のなかに濃い内容が詰まっていて、桜井監督の持ち味である大胆なカッティングの極限を見ることができる。
あとオープニング。主題歌のなかの「フォンドボー」というフレーズに映像を同期させるだけのためにわざわざ「ふぉんど」(ふぉんど坊?)というキャラをクレイで作るなんてすさまじい創作姿勢。
全四話収録。ストーリーは原作マンガにほぼ忠実。まず第一話でつくねちゃんの紹介。人助けのためなら犠牲も厭わないというつくねちゃんの信念、敵にも情けをかけるやさしさが示され、魔法のルールや世界設定の説明も過不足無く入る。第二話ではつくねちゃんが街の危機を救う。第三話、ライバルの魔法少女との対決を通して芽生える友情。そして第一巻の最終話ではつくねちゃんの妹が登場。魔力の暴走で友だちを亡くしてしまったことがきっかけで家を飛び出し、誘拐事件に巻き込まれてしまう。
ざっくりとあらすじを追ってみて感じたのは、つくねちゃんは意外なほど正当派な魔法少女だということ。邪道だと思ってたけど、それはつくねちゃんの強すぎる魔法力と合理的な性格が引き起こす誤解だった。