hl.hatenadiary.jp

日記。アニメ感想とかゲーム感想とか。自分用メモ。フッターにある「日記内の検索」を使うと便利。

アニメ感想『Get Ride! アムドライバー』 最終回

アニメ『Get Ride! アムドライバー』が最終回。第48話以降の感想文を書いてないけど、まあいいや。

終盤は、辞書的な意味で王道のストーリーでした。立っているだけでゼアムエネルギーダダ漏れなスーパースターでトリックスターなガン・ザルディ画伯がラスボスだったので、初期に感じた勢いが戻った感がありました。彼の乱心はアムエネルギーにやられてハイになってしまったせいだと思います。視聴者と同じように。

戦いを終えた主人公の出した結論は、最初の意志どおり、アムドライバーだからピープルの平和を守るということ。ゼアムの力を手に入れてどうするかについては、ゼアムの力が全世界に拡散したことで解決。生活に密着していたアムエネルギー。偉い人が居なくなって世界に秩序が無くなったあとの具体的な政策は描かれず。ジェナスたちの存在自体が未来の希望だからどうにでもなるという解釈か。

「アデューゥー ジェーナァース」

ヒロインの(!)シャシャは旅立ち。生活感の無い不思議少女がこれまでメンバーと行動をともにしてきたことのほうが不思議だったのでこれで良かったのでしょう。ジェナスとシャシャは第50話の最終決戦前、膝枕のまま一夜を共にしたときに Get Ride していると思います。

そしてラストシーン。

「ただいま、父さん、母さん、おれ、がんばったよ。たくさんの人たちに支えられて」

両親居たのか。いないのかもしれないけど。主人公が家に帰って終わる、漂流モノのようなオチでなんとなくうまくまとまってしまいました。すごいなアムドライバーは。

一年を振り返ってみる。まず、ヒーロー業界の裏事情モノという新鮮な設定にやられた。そしてステキ主題歌、ステキCM、ステキセリフの数々。狙って悪ノリしてる部分もあり、天然モノな部分もあって、おもしろい。軽い興奮状態になった。この気持ちはアムエネルギーだ、アムエネルギーだから仕方ない、ネット上での評判がボロクソなのに自分や一部の好事家だけが楽しめているのはアムドライバーだからに違いないと思えた。第1話の時点で。

軽い興奮状態は持続した。特に第5話、守りぬいた校舎が唐突に破壊されてなぜかめでたしめでたし、な展開には本気で感服した。夕食を噴くほど笑った。

初期のころはプロレスになぞらえて感想文を書いていた。自分だけ理解できればいいやという気持ちで。このころがいちばんおもしろかった。玩具も買った。

これがネタからベタへというやつか。劇中でアムドライバー業界の真実が明らかにされ、プロレス的、ゲーム的だった状況が覆され、戦争になり、主人公たちが本当のヒーローになってしまった。命がかかった状況だと考えると疑問な箇所もあり、商品やキャラが増えすぎて扱いきれてない感じもあり、勢いは落ちた。アムエネルギーに耐性ができて視聴テンションは下がった。そのかわり愛着があった。

終盤は、ストーリーのためにキャラが犠牲になる苦手な展開。死ぬという一世一代の大ネタをやっているのにインパクトが無い。アムエネルギーが足りない、もったいない。不満だった。でも、第47話はそれまでの話を踏まえたうえでおもしろかった。溜飲が下がった。主人公のジェナスが成長を遂げたので、残りの数話はどうでもいいと思えた。ガン・ザルディなら何とかしてくれる。ラスボスのガン・ザルディのゼアムエネルギーに任せておけば安心だった。犠牲者がたくさん出てこれまでの話が台無しになっているけれども。

最終回に望むことは、突き抜けて欲しい、宇宙まで突き抜けて欲しいということだけだった。願いどおり宇宙まで突き抜けてくれた。大満足。