コナミの『ぴちぴちピッチ』関連ゲームの第2弾。第1弾と第3弾は音ゲーだけど、これはすごろく。作業的で盛り上がりに欠けるので放置していたけど、アニメが終了したいま遊んでみるとやたら楽しいです。ゴールを目指さずにずっとうろうろしていたいです。アニメではあまり描かれなかった、るちあたちの日常はここにあった。
人魚三人がヒロインポイントの高さを競い合う桃鉄系のルール。るちあたちの住む街を模したマップを進み、ステージごとに設定された目的地を目指す。目的地に着いたらライブスタート、ルーレットを回していちばん多くのポイントを稼いだキャラが勝ち。
序盤は水妖を倒すことが目的だけど、ステージを進めていくとしだいに対決の内容がくだらなくなります。テレビのチャンネル争いをしたり、カップケーキ作りをしたり、イヌを懐かせたり。それらの課題をいちいち変身してライブで解決する意味もわかりません。
各ステージのボスの水妖をそっちのけでデートなどの寄り道をした方がポイントが高いというゲーム性もぴっちらしいです。目的地に壁を置いて他プレイヤーを妨害しているあいだに太郎ちゃんとのデートを繰り返す波音とか素敵です。
波音が自販機の下に落ちた100円玉を拾おうとしたら500円が出てきてヒロインポイントが上がったとか、るちあがぼーっとしてて電柱にぶつかったとか、テキストから情景をイメージできればさらに楽しめます。
以下、ちょっとおもしろかったセリフ。
- 「ドスコイ人魚なんて、いやー!」
体重を気にする波音。 - 「あっちこっちはしりまわってヒッポおかしー」
ヒッポと同行するとマイナスマスがプラスに変わる。なぜならヒッポがおもしろいから。 - 「カイトくんが気をうしなっていますけどだいじょうぶですよ」
心配して様子を見にきた海月先生に対して、波音のセリフ。大丈夫じゃない。 - 「…☆」
波音のペットのクラゲのクラちゃんのセリフ。クラちゃんに存在感があるなんてレア。
31話のタイトルが「ガイト復活」、最終話が「最後の死闘」となっていて、一応ストーリーがあるし、各ステージで一位のキャラごとにちょっとしたイベント絵が用意されているのでやりこみがいもあります。やろうと思えば一年ぐらい楽しめそうなので、ぴっち難民のみなさんにおすすめです。
GBA『マーメイドメロディーぴちぴちピッチ』。第1弾。音ゲー。ボタン入力に成功したときのカットインや踊りが楽しい。収録曲はすべて第三弾に入っているけど、こっちのほうが安っぽくてぴっちらしいかもしれない。