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Voice in the Live

行ってきました。ぴっち物のライブイベント「Voice in the Live ~真夏のライブはいかが?~」。もはや21世紀の神話と化した伝説のアニメ『ぴちぴちピッチ』、その作品への出演を通して仲良くなった声優陣による非公式な企画ライブです。

作品の公式なイベントではないので、ぴっちがそれほどフィーチャーされることはないだろうと思っていました。「オーロラ」と「闇バロ」が聞けるだけでも満足だからそれで充分かな、と。

実際は、期待以上にぴちぴちでした。

「ぴちぴちボイスでライブスタート!」の掛け声で開演、一般の曲も交えつつ、歌われる曲の大半はぴっちソング。間奏では「出でよ水竜!」「踊れ踊れー」などキャラクターのセリフが挟み込まれ、フリートークにもぴっちの裏話が満載。観客もほとんどがぴっちファン、ピッチスキー、ぴっちオタで、声優イベント好きというかお祭り好きの人たちは少ないようでした。ガイト様の飲んでいるグラスの中身はワインではなくてぶどうジュース。なぜならまだ未成年だから。そんな話題で会場中の大人がゲラゲラ笑えるなんて冷静に客観的に見るとありえないです。ぴっちは確か少女向けアニメのはずなのに。

会場はこじんまりとしたライブハウスでした。客席のフロアの奥行きとステージの幅が同じぐらいだったので、見ている側には妙な一体感がありました。序盤はPPPHなども控えめだったのに、蘭花さんの「花と蝶のセレナーデ」のあたりからしだいにスイングしていき、オーロラで爆発。これ以降の盛り上がりはすごかったです。「アンコールはいかが?」と言われたらアンコールするしかなく、「KODOU」、そして生まれる熱いパーフェクトハーモニン。「皆も一緒に歌ってください」と言われて本気で自然に歌声が沸き起こるなんて、めったにない、幸せなことです。

自分はどちらかといえば水妖に近い体質なのでブラックビューティーシスターズを生で見れたことがうれしかったです。アニメのライブシーンを再現した振り付けの艶かしさ。「闇のBAROQUE」と「黒の協奏曲」の二曲が歌われ、まさかリアルで拝めるとは夢にも思わなかった必殺技「深海フラッシュ」も間奏で炸裂。締めのセリフ「黒い誘惑はいかが?」も見事すぎる決まり方でした。

楽しいイベントでした。ぴっちを見ているときに感じていた、作り手との共犯意識のような心地よさが今回のステージにもありました。なによりも、ぴっちのことが好き過ぎる人たちがここにいっぱい居るということが無性にうれしくて仕方がなかったです。

出演者のパフォーマンスも素晴らしかったです。ぴちぴちしたものへの渇望を抜きにして考えても満足できるライブでした。次回があるとするならば、ぴっちという題材から離れたとしても観にいきます。ぴっち的要素が濃くなってもうれしいけど。