クラウドとサンディの心が入れ替わるお話。「私の体が不満だっての!?」。
スコシフシギものではよくある話をマシュ通の場合はどう料理するのだろうかと先週の予告を見てからいろいろ考えてみたけれども、「サンディになったクラウドはパンツを履くのか」「クラウドになったサンディは下半身丸出しであることを甘んじて受け入れるのか*1」、この二点ぐらいしか見どころが思い浮かびませんでした。でも実際は、期待をはるかに上回る良いものでした。あと一クールぐらいあのままでも良かったのではないかと思うほどです。
クラウドの視点の低さを体感して日常を再発見するサンディ、胸をムギュムギュして自分の体を確認するサンディなど、クラウドなサンディとサンディなクラウドが状況に応じてどう動き、まわりがどう反応するかが丁寧に描き出されていました。サンディの体で基本姿勢など無邪気な仕草をするクラウドや、クラウドの体で「ひどい目に遭わすよ!」などと言う無力なサンディがこれほどまでにラブリげだとは考えもしなかったです。
主従関係が立場上逆転したクラウドが増長することもなく、悪意のなさそうな姿を手に入れたサンディが軽犯罪に走ることもなく。ふたりが奇妙な現象に振り回されるのではなく、前向きに状況を受け入れて楽しみ、解決策を探していく、気持ちの良い展開でした。謎は謎のままスペースファミリーにお任せしつつ、オチの広がりも見事。
そういえば、新聞部の編集会議は今回も不発に終わっていました。サンディがおかしくなったことが次号のトップ記事になるのでしょうか。