一年間続いた人形アニメ、『みどりのくにのこえだちゃん』が最終回。携帯電話の目覚ましアラームを月~金の6時39分に設定してこえだちゃんの「おはやっほー」の掛け声と共に起きる暮らしをしていた自分は来月から毎朝なにを糧にして目覚めればいいんだ。
こえだちゃんとりすちゃんのダメカップルっぷりがおもしろかった。ときどき地底に落ちていくような不穏な展開があるのもおもしろかった。それらが毎回、皆口裕子さんの落ち着いたナレーションで片付けられることもおもしろかった。キャラクターは人形なので基本的にポーカーフェイスだけど、能面のように陰影が表情をつくりだしていておもしろかった。
最終エピソードはこえだちゃんの将来の夢の話だった。こえだちゃんの夢は「世界中を旅して、沢山お友達を作ること」。
第4話「こえだちゃんの夢」なんて話もあったんだ。初期のころは見ていないからDVD化してほしい。それにしても公式サイトの各話あらすじ紹介文は対象年齢のわりに漢字の難度が高いな。
最終回、こえだちゃんは、妖精さんに願いを叶えてもらった。こえだちゃんの願いは旅立つことでは無かった。
「こえだが望めばいつでも空に虹が架かる」
虹をつくる能力。たぶん自分は今後、虹を見るたびにこえだちゃんを思い出すだろう。こえだちゃんの居る世界はままごとみたいに小さいけれど、虹は架かるんだ。