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雪の女王 最終回

アニメ『雪の女王』最終回。ゲルダが村に帰ってハッピーエンド。これまで引っ張ってきた謎も明らかに。雪の女王は悪い人ではないのだから、カイを連れ去ったこともラギの部下を見捨てたことも最初から説明しておけばだれも苦労しなかったのではないだろうか、相談しろよ、と思うけれども結果オーライです。

エピローグ。雪の女王に気持ちを残しながらも旅を続けていくラギ。ラギ役の仲村トオルについてですが、30人の部下を見殺しにした重荷を背負うキャラであることを意識したためか後ろ手に縛られながら煮え湯を飲まされつつアフレコをしているような重苦しいイメージでした。アニメの映像になじみづらい渋い発声だったけど、慣れてくるにつれて煮しめたようないい味が出てきていました。

各話、一歩間違えるとギャグになってしまいそうな濃い演出で毎回おもしろかったです。やっぱり本物はすばらしい。印象に残っているエピソードは第11話「赤い靴」。アンデルセン能力者オールスターの様相を呈していた前半のなかでは特にエキセントリックでした。中盤で好きなのは第26話「ホルガー伝説」。熱を出したゲルダをラギが看病し、ふたりの仲深まる回でした。

ゲルダはかわいいです。最近珍しい猪突猛進型の主人公で足腰が強い。「私がやらないとってときは、元気出るんです。小さいときから、そうなんです!」という。

魔王なのにやけにフットワークが軽くて目や耳や口や鼻や全身の毛穴という毛穴からマグマを垂れ流しつつ常に「フハハハハハハハハ」と笑いながら雪の女王に対してストーカーまがいの行為を繰り返す圧倒的変質者で本来の視聴者層のトラウマになること必至な魔王と戦う終盤戦。バトルが主体になってゲルダの活躍が少なくなるかわりに、持ち歌の「夢であえるね」をゲルダが事あるごとに歌うというサービスがありました。歌いだした直後にカイが苦しみだして火球を吐いたり、城が炎に包まれたりと、災いを呼んでいるようにも見えました。ラジオ『まるなび』でさえ隔週に留めている川澄綾子さんの魅惑的な歌声が毎週聞ける、レアなアニメでした。