TBSで再放送されているドラマ『愛なんていらねえよ、夏』がおもしろいです。特にタイトルが。ドラマ自体は見たことがないのでわかりません。このタイトル、放送当時も話題になったけど、いま聞いてもとても印象に残ります。「愛なんていらねえよ」とやさぐれつつ、「夏」と補足しているのが味わい深い。まるで自由律俳句のようです。
「会社なんて行かねえよ、夏」や「服なんて着ねえよ、夏」だったら、夏だから仕方ないですね、と流されてしまうでしょう。愛がいらないことと「夏」に脈絡が無いから引っかかるのですね。そんなタイトルを自分でも考えようとしているのですが脈絡が無い言葉をつなげるのは意外と難しくて良い例が浮かびません。「餅なんて入れねえよ、鍋」、「プリンなんて食わねえよ、亀」では、内容が想像できてダメなのです。だからやっぱりこのドラマのタイトルはすごいです。
「愛なんていらねえよ」という言葉自体がステキなのかもしれません。応用すると、「愛なんていらねえよ、ラーメン」「愛なんていらねえよ、挟み将棋」「愛なんていらねえよ、タニシ」とかですか。ちょっとわかってきました。今後も研究していきたいです。
