先月分。
アニメ『ゼーガペイン』、最終回。長期間ひとりぼっちになった主人公が人生を語るような、ギャルゲーに例えるなら『CROSS†CHANNEL』みたいな、ロマンチックな終わり方になることを期待していたのだけどそのシチュエーションにはスポットが当たらず、最終回のメインはバトルでした。ロボットバトルはかっこよくなっていて説得力がありました。「舞浜シャイニングオーシャンパンチ」という地域密着型の必殺技も決まっていました。
青春映画っぽい雰囲気のあるアニメでした。人類が進化してデータ生命体になっているなんてSF小説でしか表現できなそうな世界設定を学園ものに落とし込んでテレビアニメとしてまとめあげたのがすごいです。絶滅の危機をロボットで救うというあらすじだけ見るとシューティングゲームみたいに大味なものなのに。謎や驚きで毎回15分ごとに盛り上がりどころが用意されていました。おもにカミナギがひどい目に遭うかたちで。設定説明が込み入ってくることもあるけど主人公が「わかんねー」とか「ありえねー」とか「なんの小錦」とか言ってくれるので勢いは落ちませんでした。主人公はアニメ史に残ってもおかしくないほど悲惨な境遇なのに前向きな性格で、熱血バカだけどバカじゃない、いまどき珍しい好青年でした。