ギャルゲー『マビノ×スタイル』、クリア。ノベル式のギャルゲーに行き詰まりを感じたKIDが新機軸を打ち出した作品かと期待したのですが、ふつうのノベルゲーでした。
シミュレーションパートはイベントの発動条件で、魔法カードは選択肢のひとつに過ぎなくて、最後までルート分岐の無い一本道のようなもの。最初、バッドエンドになって時間が巻き戻ったときは、カードを使ってシナリオをザッピングしたり、集めたカードを使ってルートを開いたりする、チュンソフトの金八ゲーみたいな遊び方になるのかと思いました。
ふつうのギャルゲーだとするとストーリーも盛り上がりに欠けました。KIDゲー特有の微弱電波感も無し。ギャルゲーではなくてキャラゲーからの発展だと考えるべきでした。KIDとJ.C.スタッフという組み合わせはPS2『藍より青し』と同じです。
魔法学園もので、世界の謎が小出しにされていく展開。プレイ時間18時間ほどでエンディング。既読率75%。残りのイベントを埋める作業をしているのですが、ランダムイベントでの日常の描写はほのぼのしていておもしろいです。魔法でできることとできないことがきっちり設定されているので何でもありになることもなく。
でも最後はリセットオチで台無し。問題を先送りにしただけで解決できてないような気がするのですが解釈が間違っているのでしょうか。限定版にはエンディングムービーが収録されたDVDや、年表もついているのですが、よくわかりませんでした。
あと、限定版特典ディスクの声優インタビューは各ヒロイン役の人が声優になったきっかけなどを語っていてレア。