新アニメ『アマガミSS』。原作は『トゥルーラブストーリー』の流れを汲むギャルゲー『アマガミ』。絵柄はかわいいし、文章は共感できておもしろいし、システムには広がりを感じる、大好きなゲームです。各ヒロインが深刻な悩みを抱えているわけではない、ドラマ性よりもイチャイチャ性を重視したイチャイチャゲーがどんなアニメになるのかと思ったらイチャイチャアニメでした。もともと一般向けの家庭用ゲームなので倫理的にも問題無しなのでした。
オンエアは第4話まで終了。森島はるか編でした。セリフなどはほぼ原作どおりだけど時間に限りがあるので削られた部分のほうが多く、展開は唐突でした。森島先輩がなぜ主人公のことを好きになったのかといえば犬っぽいからと言っているのだからルートを問わず再構成し「犬ライフ最高じゃないか……」的なエピソードをピックアップしてまとめたほうがスジが通って良かったかも。他に大切なものを失うかもしれないけど。画面の情報量が充分なら尺の不足など気にならないのだがゲームをやったときの興奮に比べるとアニメならではの動きの快感は控えめ。レイアウト重視。それでも森島先輩は存在自体がラブリーなので最高でした。最初だから小手調べか。今後のヒロインの噛み付き描写が楽しみです。
次回からは時間を戻して別ルートに進むオムニバス形式。4話ずつ6ヒロインのベストエンドまでをやったあと隠しルートに突入する構成だとすると、各話のバッドエンドごとに「もしあの時違うサークルを選んでいたならば」と言って人生をやり直し大団円を迎えたアニメ『四畳半神話大系』と比較できておもしろそうです。最終回のオンエア日がちょうどクリスマス・イブになりリアル日付で隠しエンドが描かれるとしたら自分はたぶん感動して泣いてしまうと思います。