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日記。アニメ感想とかゲーム感想とか。自分用メモ。フッターにある「日記内の検索」を使うと便利。

こてんこてんこ #40

今週の『こてんこてんこ』。

第79話。あのナッパさんがついに猿の姿に変身。

第80話。森の妖精で卓球少女なアイちゃんが再々登場。卓球とか関係なく、準レギュラーのアニメオリジナルヒロインという位置付けに落ち着いたっぽいです。

気候を変える機械の音声が女王様と同じでした。「地の国まいど通販」を裏で経営しているのが女王様だと仮定してみる。ガードの固い地の国を経済面から崩壊させる戦略。むーむーさんが商品を開発、地の国とのコネクションを使って流通。女王様はノリノリで試用などを担当。音声ガイドの吹き込みは趣味で。地の国通販が幅を利かせるようになった時期は女王様の出番が無くなった時期と一致。つじつまが合う!

アニメ『こてんこてんこ』。テコ入れで脚本家などが一新されてから1クール経ちました。

現在は冒険編。こてんこと男爵が「天の星」の争奪戦を繰り広げるという基本設定はそのままに、彗星の影響で飛び散った天の星をこてんこたちが捜索する展開。各地に落ちた天の星が不思議な力を発揮するようになり、男爵が不思議な通販アイテムを利用するようになり、ストーリーの自由度は広がりました。こてんこたちが毎回いろいろな姿に変身したりして、すっかり情操教育に良さそうなアニメになりました。

元々、天の星は天の国にぶら下がっているものでした。おもな舞台が空中では話の広げようが無かったようで、初期のころは、さまざまな土地から天の国へ侵入しようとする男爵が偶然通りがかったこてんこに撃退されるパターンが中心でした。このころの、展開に苦心してギスギスしているような雰囲気がちょっと好きでした。そこから開き直って何か新しい境地へ連れて行ってくれることにも期待していました。

テコ入れ後の各話は刺激が足りないです。第73話でこてんこに変装した男爵を認識できないなんてピックちゃんは本当に昆虫っぽくてかわいいとか、ほとんどのキャラクターが飛行ユニットで地形効果の影響を受けないわりに山登りをするエピソードが多くて毎回飛べない理由を設定するのが苦しそうだとか、第75話でミノムシがピンチになったときに当たり前のように逃げたことが不快だった(天の星を背負って歩けるならミノに包まって寒がってないで最初から動けよと思った)けどそれもすべて天の星の力の影響だから仕方無いか、とか。思うことはそれくらいでした。

だけど最近は、女王様の出番の無さに楽しさを見い出せるようになってきました。こてんこたちはいつも通りだが、女王様は今ごろ何をしているのだろうか、暇を持て余してエンジェルリングを使った輪投げ遊びなどに興じているのだろうか、と。

4月のテコ入れ以降、女王様のエンジェルリング発射シークエンスが端折られるようになったことがすごい残念です。リングを転着させて、まてんこがこてんこに戻って一件落着するのが毎回のお約束で、女王様の「まてんこロックオン」からの一連のバンクシーンは黄門の印籠並みに説得力のある山場だったのに。超長距離から高エネルギーが降ってくる、『ガンダムX』のサテライトキャノン並みのカタルシスがあるシーンだったのに。

自分は、マンガなどでときどき見かける、悪ノリしすぎて逮捕されるオチが好きなんですよ。女王様のバンクシーンにもそれと同じ気持ちよさがありました。全裸になってはしゃぎ過ぎたあと、国家権力にロックオンされて輪っぱをかけられて束縛されたいという願望が誰にでもあるはずです。アニメ『いぬかみっ!』の第1話のようにです。

それなのに最近のこてんこは、転着シーンが「てんちゃーく」の一言で済ませられたり、シーン自体が無かったりして、消化不良です。

第35話あたりで行われていたエンジェルリング発射装置の改良が進み、発射シークエンスを必要としなくなったのだと思いこむことにします。速すぎて見えないとか。八つ裂き光輪並みに殺傷力が高まってキッズアニメとしては放送できないレベルに達しているとか。