「大人になったでじこの甘く切ない恋愛話」、『ウィンターガーデン』。発表が行われたTBSアニメフェスタではチラシの配布も上映後だったりして完全な隠し球だったらしいです。久しぶりにブロッコリーの珍展開に驚かされて心地よいですが、チラシによると企画を持ちかけたのはTBS側だそうで。
桜井監督は恋愛ものが得意な人だし、でじこに愛着を持っている人だから、作品にハズレは無さそう。成長したでじこもかわいい。ということで楽しみです。
ネット上で情報収集してみたけど「桜井監督オリジナルの恋愛ものかと思ったらまたでじこかよ、うぜー」みたいな反応がほとんど無いのが意外でした。時代が変わったのか。でじこ自体は好印象で、年齢が変わってショックだという声が大きいようです。
でじこは変わらないと思います。いつものでじこは『げまげま』や『コミデジ+』で連載が続いているし。今回のニュースはお祭り的に話題になっているけど『ちっちゃな雪使いシュガー』の特別編みたいに実際の放送は BS-i だけでひっそりと行われて忘れ去られるかもしれないし。今回の反響を受けていつものでじこが再びアニメ化されたっていいし。そしてでじこは遍在していく。
「『にょ』と言わない、ネコミミでもないでじこはでじこじゃない。だから認められない」という全否定の意見については犬福でも愛でてろよと思ったけれども、半日ほど考えてみるとそれも正しく思えて悩ましくなってきました。語尾の「にょ」やネコミミメイド服は、でじこのポリシーであり、傾奇であり、ウテナの男装と同じくらい意味があるものだから、それを捨てるなんてとんでもない、と考えると、でじこが甘く切ない恋愛をするなんてもってのほかで、作品の本気度が高ければ高いほど違和感が増してしまい、良作であればあるほど作品自体を無かったことにしないといけないということになってしまいます。後編でちゃぶ台返しをして仙波拓郎(セパタクロー?)を目からビームで焼き上げたあとネコミミと猫しっぽを装着して「にょ」と叫ぶエンディングにならない限り。
何はともあれ、でじこ界隈が盛り上がるのは健康にいいです。